という方の疑問にお答えします。
実は、どちらも火災時に消火作業をするために欠かせない設備なんです。
本記事では、見逃しがちだけど超大切な防災の常識を紹介します。
防災意識が爆あがりして自慢したくなると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!
消防車から水を送り込む送水口。よく目にするが使い方は全く知らない。
街中で意外と目にしているはずのこういうモノ。
消化器の右側、「送水口」とある。
よくビルの下とかで目にする気がするけど、このように消火設備のそばにあったりもするので、恐らくその類いの用途で力を発揮するものって想像しますよね。
「送水」ってことだから、水を送るために使うんだろうが・・・
私は最初、「ここから水が出てくるんじゃないの?」と思っていました。
調べてみると・・・
全く逆で、文字通りここから水を送り込むんだということが分かりました。
◎消防車が入っていけないような場所や、放水しても届かないような高層ビルの場合、消防車はこの「送水口」から水を送り込む。
◎消防隊員はホースだけを持って火災現場近くのフロアまで上がる。
そしてこの送水口からの水を吸水できる管にホースをつなぎ消火活動を行う。
なるほど。
※掲載の情報は「送水口博物館」から引用させていただきました。
災害時に利用する採水口。送水口と何が違うのか
かわってこちら「採水口」。
下の画像に至っては、「消防隊専用」とご丁寧に書かれているだけに、これまたその類いの用途に活躍するのでしょう。
そこまでは分かるが、「送水口」と何が違うのだろうか?
こちらは、火災などが発生した際、消防車が防火水槽に直接アクセスできないような状況のときに、この「採水口」に接続し水を利用できるようにするもの。
ちなみに防火水槽とは?
災害時に「消火栓」が利用できなくなった際に利用する貯水設備のこと。大きな建物などでは地下に設置されていることが多いようですが、地上のタンク型とかいろいろな形のものがあるといいます。
では消火栓って?
消防車に水を供給するための設備で、水道管に直結されているもの。通常は道路内(車道や歩道)に設定されている。屋内消火栓、屋外消火栓などこちらもいくつかの形態があるようです。
※いずれも東京都日野市の情報を参考にさせていただきました。
ちなみに、こんな風にセットになってる場合もあるんです。なんかカッコいいぞ。
都心部のように高層ビルが密集するエリアでは至るところに設置されていることを考えると、こうした設備のデザイン性はとても意味深い。
消火活動のための機能性はもちろんですが、街並みを印象づける点も見逃せないですね。
消火栓や防火水槽など消防水利の意義を知り、日常を見直す
そもそも、消防車には水をある程度ためておける水槽を積んだタイプとないタイプの車輌があるそうです。それすら知りませんでした。
というか、そこにきちんと疑問を持つことがありませんでした。
「消防車ってどうやって水出してんだ?」と。
ってことで、水槽を積んでいない車輌はどこから水を吸水するのか・・それが「消火栓」」です。
街中でよく見かける、先ほどのコレですね。
ここに吸管と呼ばれるホースみたいなのを落とし込み、ポンプで吸い上げて利用するということです。
こうした消火栓や防火水槽のような消防用の水の供給設備のことを「消防水利」と呼ぶのだ。
私だけではないと思いますが、こんなちょっとしたことを知るだけで、家選びや街選びの視点も変わってくると思いませんか?
「ここは、いざって時にどのくらい安全だろう?」
という意味でもそうですし、
「消火活動のことを考えたらこの辺りに自転車や車は止めちゃダメだよな」とか。
改めて災害大国であることを自覚させられる昨今、防災の視点や意識をもたずに暮らすことはもはやあり得ないのかも?!なんて思いますよね。
ということで、今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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