見たことありますか?
「量水器」。
見たことのない人は、ぜひ近所の道路をジロジロ探してみてください。
すぐ見つかるはずです。
今回は、その「量水器」のナゾに迫ります。
読み始めたら、すぐ誰かに自慢したくてウズウズしてしまうと思いますが、ガマンして最後までお付き合いください。
マンホールや消防設備のように道路に敷設されている量水器の蓋
以前、 マンホールの蓋にもいろいろな形状や意味合いがあることを紹介しました。
同じように、街中には「量水器」と書かれた蓋が驚くほど多く存在します。
例えば、こんな感じ。
そもそも「量水器」という名称が聞き慣れないから困惑しますが、意味としては水量計と同意。
早い話が水道設備であれば水道メーターのこと。
つまり、水道管を流れる水量を測定するための計器が格納されていることを示しているのです。
ガソリンなどでも同様の設備があるようですが、要はそういうこと。
蓋を開けたら、こんな風に水道メーターが入っているというワケ。
水道民営化で注目されるライフラインの問題だけに、基本的なところから見つめ直すきっかけになってくれたら幸いです。
▷この記事を書いている人◁
インタビューメディア「ひとびとのひび」編集長。
(@hitobito_A)
約15年にわたって街や人の取材をしまくっている「1人会社経営者」&「ライター」です。
★プロフィールの詳細も、ぜひご一読いただけると有り難いです。
水道メーターの見方、修理の際の負担は誰がどこまで?
参考までに、水道メーターの見方をザッと紹介しておきましょう。
石川県七尾市のHPに分かりやすく掲載されていたので、こちらをベースに説明します
メーター自体のタイプはいろいろとあるようなので、全てがこの形ではありませんが、水道を使用しているときは中央にある「パイロット」が回転する仕組みになっているようです。
家の中の水道の蛇口が全て締められているにも関わらずこの「パイロット」が回転していたら水漏れの可能性があるとのこと。
ふむふむ。
さすがに、この水道メーターのメモリを検針することで水道料金が決定することはご存知ですよね。
※出典:石川県七尾市HP
つづいて、東京都水道局のHPにこんなデータがありましたので解説します。
いざ漏水したという時における修理について。
誰がどこまで責任を負うのかが明記されています。
◆戸建住宅の場合:
基本的に配水管から建物内の蛇口まではユーザー(建物の使用者か所有者)が管理する。<上図の青い配管のライン>
◆修理:
例外を除けば配水管から水道メーターまでの範囲については水道局が負担してくれる。<同じく赤い水道局の矢印の範囲>
◆水道メーターから建物内の範囲:
ユーザーの負担になるので、ユーザーから修理業者に連絡をして対応する。<同じく緑のお客さまの矢印の範囲>
これも水道インフラが国・地方自治体が運営しているからこそでしょう。
民営化になったらどうなるのか。
故意ではなく、自然災害によるものでも今は自治体が対応してくれます。
もっと不安なのは水質の問題。
もし災害や経年劣化でインフラが破損し、水質が悪化したら?
民営化で怖いのは人口の少ない地方。
利用者が永続的に増え続ける、もしくは変わらないエリアには投資価値があるでしょうが、そうでないエリアは?
日本のように安全な水を家庭で利用できない人がいまだ20億人以上いるとされるほど水道インフラは重要課題です。
どうなってしまうのでしょうか。考えずにはいられない問題ですね。
今後もしつこく取り上げていきましょう。
ちなみに例外もあります。
【水道局漏水修理範囲でも修理しないもの】
◎メータ口径50mm以上で、道路境界から1mを超える箇所の漏水
◎公営施設の給水管で、道路境界から1mを超える箇所の漏水
◎建物内の配管部分の漏水
◎工事等の破損など原因者が特定できる漏水
◎修理の際、植木等の移設、厚手のコンクリートこわし、重機等の特殊な機器を必要とする掘削及び復旧を伴う漏水
として明記されています。
※出典:東京都水道局HP
たまに聞く水道メーターの取り替えって修理とは違うの?
どうやら修理とは別のものとして存在する水道メーターの取り替え。
こちらは、ユーザー管理の範囲に相当しますが、取り替えに関してはユーザー負担ではなく、水道局で対応してくれるのです。
では取り替えってなに?
つーかなぜ?
実は、水道メーターは計量法という法律によって8年間の有効期限が定められているのです。
そのため、東京都水道局では、有効期間満了の年月までの間に取り替えを行っているのです。
理由までは書かれていませんでしたが、恐らくこのメーターの測定結果に基づいて水道使用料が決まるワケですから、老朽化などで正確性を欠くことがないように対策しているのではないでしょうか。
水道料金は「基本料金プラス従量料金」で決まるので、使用量によって変わりますし、所属する自治体によっても違います。
「一般家庭では通常どのくらいの水を使っているのか?」
「災害時の必要最低限な備蓄は?」
「水道料金はどうやって決めてるんだろう?
そんなテーマについては、下記で紹介しています。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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