今回は、よく街中で、
というかビルなんかで目にする「定礎」なる言葉について、
分からなかったので調べた結果をご報告します。
読み方も意味もよく分からない、ビルなどの建物にある「定礎」のプレート
結論から言うと、定礎は「ていそ」と読みます。
定礎とは、建物の土台となる礎石(土台として柱などを支える石のこと)を定めること。昔から地面に直接柱なんかを立てると、
柱の腐食などいろいろ建築上の問題があったんですね。
よくビルの壁の下の方とかに書いてあったりしますよね?
プレート状になっていたりして。
以前から、コレなんだろう?って気になってはいたんですが、
なかなか調べる機会もないままに放置していました。
ってことでサクッと調べてみました。
築年数だか竣工日が併記されているのは定礎式のしわざか
本来、定礎とは、礎石を定め、建築を正確に行うためのもので、
石造りなどの西洋建築が日本にもたらされてから始まったようです。
工事の着工の際に行う「定礎式」という儀式が、
現在は、この定礎のプレートを埋め込む式典のように変化しています。
工事の最終段階に設置するのが通例になっているため、
そばに添えられた日付なんかは、着工日ではなく竣工日を刻むことが多いとのこと。
プレートには御影石を使用するケースが多いですが、
設置する場所は建物周辺ということもあるんですね。
まだそのパターンは見たことないのでぜひ見つけてみたいです。
定礎箱という名のタイムカプセルには一体なにが入っているのか
実はこの「定礎」と書かれたプレートの奥には
「定礎箱」という箱が埋め込まれているって知ってましたか?
耐久性を考えてステンレスや銅などが使われるケースが多いようですが、
何のためかというと、いわばタイムカプセルのような役割。
まぁ古くからの習わしのようなものでしょうか。
何を入れるかというと、
建築にまつわる図面や施工者、建築当時の新聞記事、
土地の氏神様の札などなど・・・後になって当時を偲べるようなもの。
しかも、それを見るのは建物が改築などで取り壊されるときだけだと言います。
まさか、ちょいちょい見かけるたった2文字の石に、
そんな深い意味が込められていたとは。
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