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【送水口・採水口の違いとは?】消火栓から見えてきた消防水利の使い方

街中で「送水口」「採水口」って見たんだけど、アレなに??

という方の疑問にお答えします。


実は、どちらも火災時に消火作業をするために欠かせない設備なんです。

消防車がビルの 貯水槽や街の消火栓から水をくみ上げ、ビルなんかに放水 する際に活躍します。

本記事では、見逃しがちだけど超大切な防災の常識を紹介します。

防災意識が爆あがりして自慢したくなると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!


15年以上も仕事や街や人の取材をしています。
◆ライター&経営者:2007年(独立)〜
◆インタビューメディア「ひとびとのひび」編集長
◆オーディオブックマニア:2019年〜

消防車から水を送り込む送水口。よく目にするが使い方は全く知らない。


街中で意外と目にしているはずのこういうモノ↓

消火器の右側、謎のシルバーのポールに「送水口」とある。

ビルの下とかで目にする気がするけど・・・?

消火設備のそばにあったりするので、その類いの用途で力を発揮するものって想像しますよね。

「送水」ってことだから、水を送るために使うんだろうが・・・

私は最初「ここから水が出てくるんじゃないの?」と思ってました。

調べてみると・・・
全く逆で、文字通りここから水を送り込むんだということが分かりました。

【送水口とは?】
消防車が入っていけないような場所や、放水しても届かないような高層ビルの場合、消防車はこの「送水口」から水を送り込む

・消防隊員はホースだけを持って火災現場近くのフロアまで上がる。
そしてこの送水口からの水を吸水できる管にホースをつなぎ消火活動を行う。

なるほど。

※掲載の情報は「送水口博物館」から引用させていただきました

「送水口博物館??メッチャ気になる〜」って人はぜひ!

続いて、採水口についても解説します。


災害時に利用する採水口。送水口と何が違うのか


かわってこちら「採水口」

ご丁寧に「消防隊専用」と書かれているものもあるだけに、これまたその類いの用途に活躍するのだと予想される。

では、「送水口」と何が違うのだろう?

「採水口」は、火災発生時に 消防車が防火水槽に直接アクセスできないとき、この「採水口」に接続し水を利用できるようにする ものなんです。

ちなみに「防火水槽」とは?

【防火水槽とは?】
災害時に「消火栓」が利用できなくなった際に利用する貯水設備のこと。大きな建物などでは地下に設置されていることが多いようですが、地上のタンク型とかいろいろな形のものがある。

では消火栓って?

【消火栓とは?】
消防車に水を供給するための設備で、水道管に直結されているもの。通常は道路内(車道や歩道)に設定されている。屋内消火栓、屋外消火栓などこちらもいくつかの形態があるようです。

※いずれも東京都日野市の情報を参考にさせていただきました。


ちなみに、こんな風にセットになってる場合もあるんです。なんかカッコいいぞ。

都心部のように高層ビルが密集するエリアでは至るところに設置されていることを考えると、こうした設備のデザイン性はとても意味深い

消火活動のための機能性はもちろんですが、街並みを印象づける点も見逃せないですね。


消火栓や防火水槽など消防水利の意義を知り、日常を見直す


そもそも消防車には、水をある程度ためておける「水槽を積んだタイプ」と「水槽のないタイプ」の車輌があるんです。

それすら知りませんでした。

というか「消防車ってどうやって水出してんだ?」と疑問を持つこともありませんでした。

ってことで、 水槽を積んでいない車輌はどこから水を吸水するのか・・それが「消火栓」 です。

さっき見たヤツだね!

そう、ここに吸管と呼ばれるホースみたいなのを落とし込み、ポンプで吸い上げて利用するワケです。

こうした「消火栓」や「防火水槽」のような消防用の水の供給設備のことを「消防水利」と呼ぶのであ〜る。

こんなちょっとしたことを知るだけで、家選びや生活の視点も変わってくると思いませんか?


✔️「この街、いざって時どのくらい安全だろう?」
✔️「もし火事になったら、この辺に自転車や車は止めちゃダメだよな」とか。

災害大国であることを改めて自覚させられる昨今、防災の視点や意識を持たずに暮らすなんてあり得ないのかも?!って思いますよね。

ということで、今回は以上です。

万一のとき、最低限の備えを確保しとかないと怖いかもね!

私は念のため、職場と自宅にリュックタイプの防災セットを用意しています。

◆防災士監修の防災グッズ44点セット
なぜか持ってからの方が、防災意識がグンと高まりました。



最後までご覧いただきありがとうございました!


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同じようによーく道路を見ていると見つかる「量水器」についてはこちらで紹介しています。

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