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「とにかくタバコを止めたい!」
というあなた、入院しましょう。
なんてことはさすがに言えませんが、入院が禁煙のきっかけになることはあります。
実は私自身、25年間の喫煙期間の中で何度も禁煙に挑んでは、失敗してきました。
自分の意志でタバコを止めるなんて到底ムリ。
ずっとそう思っていました。
これを見ているあなたも、「本数を減らす」「軽めのタバコにする」なんてことも気休めでしかないと気づいちゃってますよね?
私も、もはや禁煙あきらめモードで1日50本ペースで吸いつづけていた2013年・・・
幸か不幸か指定難病の「潰瘍性大腸炎」が悪化し、半強制的に1週間の検査入院をすることに。
なんと、それがきっかけで、タバコを止めることができてしまったのです。
しかも今年で8年以上が経過。すっかり非喫煙者ヅラして生きています。
ほほほ。
その代わり、入院中の検査の結果、同じく指定難病の「クローン病」と診断されてしまいましたが。(幸か不幸か・・・)
◆インタビューメディア「ひとびとのひび」編集長
◆2009年痔瘻 →2010年潰瘍性大腸炎 →2012年クローン病
◆持病にめげずに働く制作会社1人経営者&ライター
さてさて、いったい入院期間中にどんなことがあったのか、知りたくないですか?
そこで今回は、ちょっとイレギュラーですが、最初にタバコを止めるに至った入院中の過ごし方を。
次に、タバコを止めたことで実感しているメリットや変化という2本立てでたっぷりご紹介します。
「どうしたらタバコ止めれるの?」
「やっぱりタバコは止めた方がいい?」
「太っちゃうってホント??」
などなど興味津々のあなたにどうしても聞いてほしい内容ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
◆合わせて読みたい◆
“1週間絶食”という地獄の入院初日に、まさかの全面禁煙開始?!
「すぐに1週間入院して検査しましょう」
って言われたら、あなたなら何を考えますか?
もちろん不安でしょうが、私と同じふつうの社会人なら、1週間もの間、病院のベッドで寝ている自分を想像しませんか?
そして・・・
「何か違う病気が見つかったらどうしよう」
「そんなに仕事休めるの?」
「1週間て・・ヒマすぎでしょ」
「でも休める〜〜〜♡」
なんて思ったりしつつ、喫煙者ならタバコどこで吸えるだろう?という疑問も浮かぶはず。
私も当然、そう思っていました。
ここからは、少し長くなりますが、入院から退院までの話をさせてください。
※今でも「吸いたくなる瞬間」や「タバコを止めたメリット」を先に読みたい方はこちら
入院当日の朝、1週間分のタバコのストック(1カートン+数箱)を着替えとともにバッグに詰めて病院へ向かいました。
ところがなんと!病院敷地内の全ての喫煙スペースと灰皿が撤去されていたのです。
しかも、ちょうどその日が病院内全面禁煙スタートの日。。。
「ウソでしょ・・・ガマンできるはずないじゃん。」(当時は1日50本ペースのメチャヘビースモーカー)
「でもひょっとしたら、いよいよこのタイミングでタバコを止めることになるのかもしれない・・マジでか??・・」
なんて思いを浮かべながら入院生活に突入しました。
入院中は当然、タバコを1本も吸えないどころか、「7日間の絶食」。
栄養摂取は点滴だけとなり、口にして良いのは「水」か「お茶」のみ。。。
コーヒーすら飲めない1週間。
おかげで6kg痩せました。
ダイエットしたいあなた、入院しましょう。
とは言いませんが、この入院で、私は人間が「最短距離で痩せられる&タバコを止められる方法」を知りました。
“絶食”です。
不思議なもので、口から食べ物を入れていないだけで、随分と喫煙欲求は減るものなんです。
食べるから吸いたくなるんですね。
とはいえ“絶食”なんて、日常の生活ではムリな話。
「入院生活でしかあり得ないじゃないか!」と言いたくなりますよね。
でも、果たして1週間ほど食べないだけで本当にタバコを止められるものなのか?
▶合わせて読みたい◀
『潰瘍性大腸炎が悪化→緊急で検査入院→クローン病へ』の詳細について、腸閉塞目前のレントゲン写真とともに紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
退院の日のしょぼいおかゆとコーヒーに号泣
とにかく晴れて退院の日。
少し話はソレますが、ちょっとだけ聞いてください。
退院の日は、お昼過ぎに病院を出ることになっていましたが、なんとそのお昼に1週間ぶりにご飯が食べられたのです。
ご飯といっても病院食。しかも、おかゆメイン。
ヨーグルト的な一品も出ましたが・・・しょせん病院食。
とはいえ、これがたまらなく感動するのです。
おいしく感じることもありますが、何より「口から食べ物が食べられること」に対する感動です。
最近の在宅医療でも、薬や栄養剤でなく、患者さんの「食べ物を食べたい」という気持ちにいかに応え、食べる喜びを感じてもらえるかが、栄養サポートの面で薬剤師さんやチーム医療の方々の課題になっているといいます。
本当にその通りだなぁと、しみじみ・・・思いましたね。
同じ栄養摂取でも、チューブで体内に入れるのと、口から食べ物を摂取するのとでは、何もかも違いますよね。
それと、もう一つの感動がコーヒー。
水とお茶だけの1週間だっただけに、たかが病院の自販機のコーヒーに超感激でした。
そこで、初めて怖さと直面しました。
食事とコーヒーを摂取してしまった後、いったいタバコ欲求はどうなってしまうのだろう、と。
たった1週間の絶食で禁煙なんて本当に可能なのか?
1週間の入院による強制禁煙で、吸いたい衝動や体の状態、味覚なんかに何か変化は起こっているのか?
自分のことながらとっても興味深いものがありました。
病院を出てから自宅へ戻るまでの数十分間。
特にタバコを吸いたいという欲求は襲ってきません。
ただ、口の中にはものすごい違和感がありました。
タバコを長時間ガマンしていた時のような・・・ニコチンが体内から薄らいでいっているような・・そういう感覚が口の中に広がっている感じです。
それが嬉しいことなのか、どうなのかも分からない状態。
どうしても、今の自分がどうなっているのか確かめたくて・・・自宅へ戻るなり、思い切ってタバコを吸ってみることにしました。
試してみないと、全く自分の体の状況が把握できなかったんです。
ただどこかで、「自分はこのまま止められるんじゃないか?」という妙な自信もありましたが・・・果たして。
あえて吸ってみて確認。無言のガッツポーズ。
1週間前から封を開けたまま手を付けずにいたタバコを、1本。
使い慣れたライターでシュボッ!
ゆ〜っくり吸い込んで、肺の中にしっかり煙をくゆらせてからフゥ〜〜〜〜っ。
やはり、味が変わっていました。
タバコがおいしく感じません。
さらに、もう一服。
鉄のような炭のような、変な味がして・・・口の中の細胞が、タバコの煙を受けつけていないような感触。
この1週間、バリウムを飲んでは下剤、造影剤を飲んでは下剤で、飲んでは出しての繰り返し。
さらに禁煙しながら点滴オンリーの生活。
体内の水分が、すっかり入れ替わっちゃったような感覚がどこかにありました。
もう、今までの体じゃなくなっている、と。
・・・これでタバコをやめられる!
吸っているタバコも、新品のタバコも箱ごとゴミ箱へ。
灰皿も洗って収納の奥の方へ。
ほんの数分の作業で、およそ25年間の喫煙生活と決別することとなりました。
禁煙じゃなくて、もはや“絶煙”だっ。
飛び上がるような嬉しさがこみ上げてました。
自分の意志で止めることなんてゼッタイに不可能とあきらめていたので、喜びったらありません。
家で1人ガッツポーズ。
ジャンプして着地とともにさらにガッツポーズ。
その一瞬だけは自分が指定難病の患者であることさえ忘れていました。
退院後の私には、医師からきつく告げられた食事制限があったのです。
ほぼ栄養剤だけで食事量が極端に少なくなったことも、タバコを吸いたい欲求を減らすのに効果的でした。
禁煙よりダイエットを目指す方が、禁煙の近道
もし今、あなたが禁煙の方法で悩んでいるなら、例えば1日3食を「1日2食」にして、「腹八分目」でやめる。
そして運動を始めて健康的に痩せるダイエット生活をする方が、タバコを吸わないようにする近道ではないでしょうか。
コーヒーが好きな人は、代わりに緑茶を飲むようにする。
刺激が強い食べ物や飲み物ほど、タバコを吸いたくなるので、マイルドな緑茶はおすすめです。
飽きないようにホットとアイスで切り替えることもできるので。
口の中の刺激を減らし、「タバコを吸いたい」と思いにくい状況を増やしていくのです。
食事制限がなくなってからの私は、今でも朝食を食べず、夜も少なめで食後は温かい緑茶を飲んでいます。
長くなってしまいましたが、これが入院をきっかけに“絶煙”に至った流れです。
少しでもあなたの参考になったら嬉しいです。
次からは、「タバコを止めたけど吸いたくなるとき」「タバコを止めたメリット」をお伝えします。
タバコをやめた今でも吸いたくなることってある?あるに決まってるだろ。
検査入院がきっかけで、とりあえず禁煙に成功することはできました。
でも、そうは言ってもやはりタバコ。
誘惑までいきなり消えるワケではありません。
喫煙歴25年はだてじゃありません。
生活の中のいたる所に、喫煙者の記憶を刺激する誘惑がありまくります。
例えば・・・
①食後・コーヒータイム
②酔っ払ったとき(酒の勢いと記憶の消滅)
③おいしそうにタバコを吸っている人をみたとき
④好きなタバコの臭いをかいだとき
⑤THEタバコというような無骨なパッケージを見たとき などなど
脳ミソは覚えてやがるんですね。
③〜⑤は家の外で起こることなので、出会わないようにすることもできますが、①と②は家の中でも遭遇してしまいます。
特にコーヒーとアルコールは、アホみたいにタバコとの相性が良いです。
誘惑もやたら強いので最初はとにかく遠ざけるようにしましょう。
私はコーヒーの代わりに緑茶と麦茶。
アルコールの代わりはコーラやアイス・・なぜか甘いものが代用にあってました。
アルコールといっても、ダントツで飲みたくなるのはビールなので、炭酸飲料はしばらく必須ですよ。
タバコを止めて良かったと感じる6大メリット
ざっと思いつくだけでも
①便の状態が良好に
②店選びが自由に
③喫煙所探しが不要に
④味覚が敏感に
⑤ニオイ・黄ばみにサヨナラ
⑥運動後の疲労が軽減
他にもありますが、キリがないので超代表的な6つに厳選しました。
ひとつひとつ解説していきます。
①便の状態が良好に
一日に50本以上タバコを吸っていた喫煙者時代。
病気になる前から便通は不安定でした。
特に、排便の頻度と、便の状態。
タバコを吸うときはいつも缶コーヒーやアイスコーヒーがセット。
しょっちゅう下痢していましたし、便も出たり出なかったりしていました。
はっきり言って、タバコと相性の良い飲み物なんてろくなもんじゃないです。
ちなみに、『タバコの量が減ると、便の調子が良い』って感じたことありませんか?
私は実家に帰ると極端に本数が減ってたので、そう思うことがよくありました。
検査入院のときも、先生から「タバコを止めたらかなり症状は改善すると思いますよ」と言われていました。
特効薬である「レミケード」という薬が効いたことが大きいですが、その後、症状が安定していったのは、タバコを止めたこととも関係があると思っています。
今や吸う場所もなくなり、値上がりしまくり、喫煙者の人権も迫害されつつある時代。
タバコと縁を切る絶好のチャンスですよ。
②店選びが自由に
飲食店などの店選びに一切気を遣う必要がなくなったことも大きなメリットです。
今は居酒屋でも禁煙・分煙が多くなっていますが、それでもタバコのことなんて何も考えずにお店に入れるのは超が付くほどメリットです。
喫煙者時代は、タバコを吸うスペースがないから諦めるといったことは本当によくありました。
店選びが自由になるだけでこんなに日常生活が楽勝になるのかと驚きますよ。
これは健康面以外の大きなメリットです。
③喫煙所探しが不要に
よく仕事で出かける際
「目的地に着くまでにタバコ吸える場所があるかな?」
「どのくらいの時間タバコが吸えなくなるだろう?」
なんてことばっかり考えてしまい、途中で喫煙所が一切見あたらなかったりするとめちゃくちゃイライラしたものです。
打ち合わせが長くなって、吸いたくてしょうがなくてイライラとストレスだらけになることもよくありました。
そんなストレスがなくなるって、なんて精神を楽にしてくれるんだろう!と感激します。
今では喫煙所どころか灰皿のことさえ1ミリも考えません。
ふふふ。
④味覚が敏感に
よく、タバコをやめると食べ物がおいしくなる、なんて言いますが、そんなのはデタラメです。
ふつうの食事がおいしくなることはありません。
ただ、少し味覚が敏感になったようには感じます。
以前ほどしっかりした味つけでなくても大丈夫になりました。
出汁なんかも薄くても味わえるようになったし、逆に濃い味が少しきつくなったと思うくらいです。
むしろ、ニコチンの強い刺激がなくなったため、コーヒーやスイーツなど、口にしっかりとインパクトをくれるものがやたら欲しくなります。
特に止めたばかりの頃はその欲求が強かったです。
こういった理由から「タバコをやめると太る」というなら同感です。
恐ろしいのは、ご飯よりも“間食”です。
「禁煙したいけど太るかも?」と思っている方にぜひ知っておいて欲しいですね。
⑤ニオイ・黄ばみにサヨナラ
タバコと言えばツキモノなのが、部屋や洋服にこびりつくニオイや黄ばみ。
こんなものない方が良いに決まってるのに、吸っている間は逃れられませんよね?
これも、タバコを止めたらすっきりなくなってしまいます。
新居に引っ越せば、今までと別世界に暮らすことができます。
これが超気持ちいいんです。
洋服類やカーテンなんかが変色する恐れもありません。
臭くて汚い壁に囲まれた生活は、衛生面でも健康面でもサイアク。。。
2度とゴメンです。
⑥運動後の疲労が軽減
運動している最中の疲れは、そんなに大きくは変わりません。
ただ、運動が終わった後の疲労感はかなり変わります。
例えば、ジョギングをし終わってシャワーを浴びたり、その後出かけたりしたときに感じる疲労感がタバコを止めると軽くなるのです。
息切れに関しては、禁煙して何年か経たないと変わった実感は持てないでしょう。
どちらも個人差はあるでしょうが、体力やスタミナに良い作用があることは経験から言えます。
もともと運動が好きな人は、絶対にもっと好きになります。
運動が苦手だったり、嫌いだったりしても、タバコを止めると体を動かしたくなるはず。
顔色や肌のツヤなんかも含めて、健康面で大きく変化を感じられるメリットですよ。
一番良かったと思うのは、タバコから解放されるということ。
今までの6つも大きなメリットなのは間違いありません。
ですが、やっぱり一番のメリットは、タバコそのものから開放されたということです。
缶コーヒーも店選びも喫煙所も、すべてタバコのヤローに好きなように翻弄されていたってことですから。
ライターや携帯灰皿、ストックのタバコなんかも一切持ち歩く必要がなくなります。
ポケットやカバンの中がタバコの葉っぱで汚れることもありません。
たったこれだけのことでも、開放感ハンパないっす。
尋常じゃないくらい超身軽な気分になります。
やめて8年以上たった今でも、その喜びはでっかいまま継続中です。
喫煙所に固まって煙にいぶされている集団を見かけると、自分でも怖いくらいの優越感が湧いてきておぼれそうになります。
言い出したらキリがないですが、こればかりは止めてみないと分かりません。
そして、タバコを止めて後悔することなど1ミリもありません。
この嬉しさと開放感を1人でも多くの人に感じてもらいたいと切に願います。
ただ、大事なのはタバコを止めること以上に、健康な体を維持するってことです。
この度、指定難病の「クローン病」になってみて、つくづく仕事も遊びも健康でなければできないことなんだと痛感しました。
誰かと明るく会話ができるのも、面白いことで笑えるのも、やりたいことに夢中になれるのも、健康な体があるからです。
健康を奪われたら、人とコミュニケーションさえできない精神状態になってしまいます。
誰でも、簡単に。
いつまでも自分らしい体と心で生きていけるように、その第一歩として禁煙に成功してもらえたら嬉しく思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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