大人たちに元気とパワーを注入!
オンリーワンの道を行く大衆ビストロ
Sさんのお店に行って
いろいろインタビューしちゃいました!
・・・肉ジルのジルです。そもそも肉が売りの店なんです。料理長たちがフレンチ出身で、肉の扱いに長けているのでメニューも肉系が多いですね。
フレンチがベースなんですね
はい。ですからメニューとしては、完全にフレンチのメニューと、いわゆる居酒屋的なメニュー、そしてそれらをミックスしたようなメニュー(ビストロ餃子とかフォアグラのメンチカツとか)の3本柱で構成しています。
その3本柱がお店のコンセプトということですか?
メニューの面ではそうですね。
ただ、もともとは、気軽に通っていただける日常使いの店にしたい、という思いからスタートしています。
だからそれぞれのメニューをできるだけ手頃な価格帯で提供できるように、素材選びだけでなく、仕込みに時間をかけてソースを作ったり、調理技術を工夫したりすることで、価格以上の価値を感じてもらえるようにしているんです。それがこの店の特長ですね。
余計な付け合わせとかも極力なくして、とことん肉の味を楽しんでもらえるようにしています。
トータルレベルの高さでオンリーワンを目指します。
1つは店の雰囲気ですね。
イメージ的には男っぽさを意識しているので、ウッディな素材やチョークアートで全店の装飾を統一したり、スプーンやフォークなどのシルバーセットもあえてざっくり刺すだけのスタイルにしています。
確かに男っぽいですし、温かみもありますよね。 特にスタッフの方たちがみんな元気ですよね?
ありがとうございます。そこがもう1つの特長だと思っています。
僕らはオンリーワンの存在としてトータルレベルの高さを目指しているので、うちの店でないとイヤだと言っていただけるくらいのファンを増やすことが目標なんです。そのためにも良質なサービスは必須ですよね。
お客様の名前を覚えるのも早いですよね?
それは基本中の基本なので徹底していますが、例えば、新規のお客様が2度目にご来店された際にはお名前をお呼びできるようにする・・・そうすればお客様も心を開いてくれる可能性が高まると思うんです。それをきっかけに自分の店のように思っていただけるかもしれませんよね。
そういったことも含め、僕らが大切にすべきことを一冊にまとめ、アルバイトをはじめとするスタッフ全員で共有しています。
常にオンリーワンであり続けるという気持ちをみんなが持っているのが、僕らの最大の強みだと思います。
お一人のお客様も多いそうですが、何か対応の仕方で心がけていることはありますか?
お陰様でお一人で気軽に寄ってくださるお客様も増えています。
しいて言えば、初めて来られた方の場合はボリューム感が分からなかったり、迷ってしまうことも多いと思いますので、そういう時にはハーフポーションもご提案するようにしています。
もちろんメニューによってはできないものもありますが、いろいろ食べていただきたいですし、それでまたお一人でも来やすくなっていただけたら嬉しいですしね。
そんな人材を育てることが一番ですね。
前から英語を学びたい欲求はありますが・・・そろそろ管理職へのシフトも見据えているので、体力アップとPCのスキルアップですね。
今後はどういう人材を育てていきたいのでしょうか?
飲食店は、残念ながらおいしいものだけお出ししていればお客様が来てくれるというワケじゃありません。だから、飲食馬鹿というか・・・食の部分だけを見ているだけでは、ずっと誰かに使われる側のままになってしまうと思うんです。
そのためにも、うちで働くことで後に独立できるような人材になって欲しいので、サービスや経営面なども含めてきちんと力をつけてほしいという思いがあります。僕もこれまで蓄積してきた知識やノウハウを若手に伝えていけるようにしたいですね。ここで働けて良かったと振り返ってもらえるように。
だから「のれん分け」のようなシステムも最初から念頭に置いているんです。
それを共有できるような職場環境を提供していきたいんです。
なるほど。では、これから飲食業界で就職、あるいは独立を考えている方にアドバイスをお願いします。
かれこれ18年くらいこの業界で働いていますが、とても魅力的な仕事だと思っています。お金を払っていただきながら、ありがとうと言ってもらえるなんて、本当にすばらしいことですよね。
ただし、薄利多売で長時間労働。しかも社会的地位も低く見られがちです。
だからうちでは残業代から深夜手当、週休2日制、社会保険といったところまで最低限の待遇として確保しています。もちろんアルバイトも含めてです。
そうすることで、こちらが求めることもきちんとやってもらえるようにしているんです。
スタッフが仕事に打ち込める環境を提供することで、お互いにWin-Winの関係を築いていかないと良い人材は育ちませんから。
そうした考え方やシステムがこれからの飲食業界にも大切になってくるのでは、と思いますね。
決して楽じゃない、でもすごく面白い仕事ですよ。
修業時代・・・学べることは徹底的に学びました。
そうですね、東京でこの業界に就職した時ですかね。昔からずっと東京に行きたくて・・・大学を出てすぐ、何も分からないけど地元の仙台からとりあえず上京しちゃって。
で、最初に就職したのが、飲食業界の会社だったんです。そこは業界でも有名なお店を数多く展開していて、学ぶことが本当にたくさんある会社でした。
どんな修業時代だったんですか?
その会社はおもしろくて、売上が上がれば給料も上がり、逆に売上が下がれば給料も一気に下がるというシステムで。
お陰で独立心が鍛えられましたね。
その代わり、他店との競争よりも社内の競争の方が厳しかったので、そう言う意味では大変でしたけど。
そこで修行した仲間たちは、みんなその後独立して自分のお店を持って、きちんと成果を出していますね。
みんなでウェルカム感を出せているか、ですよね。
ん〜・・・やっぱりウェルカムな空気感じゃないですかね。
入った時にスタッフみんなが本気で「いらっしゃいませ!」と言ってるお店は良いお店だと思います。
来店に気づいているけど後から「いらっしゃーい」みたいに言われることってあるじゃないですか。だから、お客様が来てくださったことに「やった!」と思っているか、そういう意味でウェルカムな空気感が出ていることは大事ですよね。
第一印象8割なんて言いますけど、第一印象が良くてイヤな気持ちになる人はいませんからね。
本日はありがとうございました!
こちらこそ、あざっす!
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