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名作小説紹介〈独断と偏見によるオススメの面白作品・蒲生邸事件〉後編

名作小説紹介〈独断と偏見によるオススメの面白作品・蒲生邸事件〉後編

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今回ご紹介する作品:「蒲生邸事件/宮部みゆき」

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日本が第二次世界大戦に突入していく導火線となった青年将校によるクーデター2・26事件
その歴史的事実を軸に、平成と昭和の世を行き来するタイムトリップSFストーリー


宮部みゆきの火車と並んで見逃せない名著


前回もそのように書いたが、本当にダントツでこの2作はべた惚れです。


まだ「火車」を読んだことがないという方はチェックしてみてください。
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本作のストーリーについては、出だし部分だけサラッと前回ふれました。
もっと書きたくてたまらないのをかろうじて最小限に抑えています。
(興味のある方はリンクをぜひ)

タイムトリップというと、ありがちな印象かもしれませんが
この「蒲生邸事件」は、やはりひと味違〜う!


「蒲生邸」やその家の当主・陸軍大将「蒲生憲之」などの登場人物は架空の設定ですが、
2・26事件という歴史上の、しかも特定の史実が物語の核を成しています。

しかも、実質4日間で収束してしまう、その間のストーリー。

ところが、主人公の受験生・尾崎孝史は、シンプルに歴史音痴
というか当時の受験生の常識的に近代史はよく分からんというノリ。

そんな事件があったことはうっすら知ってるくらいな青年が
第二次世界大戦の入り口となるその史実と遭遇するのですが、
彼の目を通すことで現代人の視点や感情がたやすく重なり
昭和初期に生きる人や時代背景を浮き彫りにするのです。

淡いラブロマンスが彩るのは物語の外郭であり本丸


史実を軸として時空を超えていくストーリーの中で、
見逃せないのがロマンス的なエッセンス

主人公の若ゾーのヤロウが、健気で可愛らしい20歳くらいの女性に恋心を抱きやがる

働き者で心優しい彼女に、一目惚れ。

無理矢理タイプトリップさせられて何してんだ!って感じですが、
この恋心こそが、彼の無味無臭で無色透明のはずだったタイムトラベルを
見たことのないような、香りたつほどの淡い純情色に染め上げ
歴史と時代と人生の意味にまで結実させてしまう


何言ってんだか分からないが、要するに物語の色彩であり匂いなのだ。

ドラマ・仁にも通じるような手紙の演出


これは、改めて読んでみて、どうしてもドラマ・仁とカブる部分があるように感じてしまいます。

タイムトリップと恋心と手紙という一本の美しい糸が、現代にギリギリの形でつながっていくあたりが・・・なんとも。

とにかく、ミステリー的サスペンスであり、歴史小説でもあり、恋愛小説でもあり、SFでもあるというボリューム満点の贅沢な一冊。

読まない理由が見当たらない。


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