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名作小説紹介〈オススメの面白い作品・蒲生邸事件〉前編

名作小説紹介〈オススメの面白い作品・蒲生邸事件〉前編
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こんにちは!
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今回ご紹介する作品:「蒲生邸事件/宮部みゆき」


日本が第二次世界大戦に突入していく導火線となった青年将校によるクーデター、二・二六事件。

その歴史的事実を軸に、平成と昭和の世を行き来するタイムトリップSFストーリー!的な作品です。

※かなりネタバレしています。
というかこの記事だけで読んだ気になっちゃうかもしれませんので、それでもウェルカムな方だけ読んでいただけると嬉しいです。

タイトルの通り、かつての陸軍大将の私邸「蒲生邸」が物語の舞台


宮部みゆき作品の中でも「火車」と並んで人気の作品。

サスペンスと呼ぶべきかミステリーという方がふさわしいのか分からないがSFありロマンスありのエッセンスとともに歴史を紐解いていく、恐ろしく厚みのある小説です。

主人公のちょっと自虐癖のある青年・尾崎孝史は大学受験に失敗し、東京の予備校の試験を受けるために群馬から上京。

千代田区の平河町ホテルに、昨年に続きに2度目の宿泊となるのだが、そのときに初めて、ホテルの敷地が戦前は個人の邸宅であったこと、その当主が陸軍大将・蒲生憲之という男であったことを壁に飾られた2枚の写真から知ることとなる。(人物は架空の設定)

そして宿泊中、
なんとも得たいの知れない薄気味悪く「暗い」中年男性の相客と出会ってしまう。

その「暗さ」は、まるで自分の周囲の光を飲み込んでしまったかと思うほどだった。

ホテル火災で瀕死の主人公を救う闇のオーラ全開の暗いオッサン


男と出会った夜、孝史はとんでもないものを目撃する。

闇のオーラを放つそのオッサンが、非常階段から突然飛び降りたところを目撃してしまったのだ

正確には、消えてしまった、としか思えなかった。

階段の下から上まで探してみてもオッサンの姿はどこにもなく、気のせいだとエレベーターで階下へおりたところ、なんとそのオッサンが立っていた。

そんな不思議な体験など忘れ、翌日の試験に集中しようと眠りにつくのだが、深夜に目を覚ますとホテルが火の海と化すまさかの火事に。

逃げ惑うも力尽きようかという寸前、なぜか例のオッサンが助けに現れる

炎に囲まれ逃げ場のない状況下、捕まってろと言われるままオッサンにしがみつくと、突然真っ暗な世界に包まれる。

やがてたどり着いたのは、昭和11年、2・26事件前夜の、ホテルの写真で見た蒲生邸の敷地内だった・・・

物語はそんなところから動きはじめる。

時間旅行者のオッサンに助けられてたどり着いたのは昭和11年


オッサンはいわゆる時間旅行者であったワケだが、まぁここからの読み応えがたまらない。

タイムトリップという切り口はよくあるものの、本作ではそれはひとつのフィルターに過ぎない。

ぜひ読んでいただきたい名著でございます。

受験生とはいえ、現代史に弱いフツーの青年である主人公・孝史。

彼の目を通して、戦前の日本の軍、政治、生活者を垣間見ながら、次第に孝史が主体的に歴史に介在していきそうな危うさが緊張感となっている

「時間旅行者はまがい物の神なんだ」

と説くオッサンの真意が、孝史にはさっぱり分からないのだが・・といったあたりも見逃せないテーマのひとつです。

言い出したらキリがない。

この時点で興味をもった方はぜひご一読をおすすめします。

私は何回読んだだろう・・・ちょっと長引きそうなので

つづきはこちら!後編で!



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