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『週イチ連載シリーズ2』 第14話 ほぼ未経験からコピーライターになるために〈バイト、養成講座、就活まで〉

『週イチ連載シリーズ2』 第14話 ほぼ未経験からコピーライターになるために〈バイト、養成講座、就活まで〉

こんにちは!ひとびとのひび編集長っス。
メインサイト「ひとびとのひび」の編集長個人ブログです。

前回までのあらすじ・・・
「コピーライター養成講座」を途中で辞め
就職活動の末なんとかとあるデザイン事務所へ。
電線工事のアルバイトを辞めなければならず
後ろ髪ひかれる思いながらイヤな記憶がよみがえる・・・

やっとこさ決まった職場も、人と仕事を理由に1年ジャストで辞めようと決意
かたやバイト先ではあのヤロウの思い出が浮かんでしまう。

その辺りは前回、

で、ふれました。
なので、そのつづきから。

どんな相手でもコミュニケーションをゆがめるツワモノ


良好な職場だった電線工事のバイト先に、
唯一おかしなヤローがいたことを思い出してしまったから書かないわけにはいかない。

M野というオヤジのことを。

簡単にいうと、見た目から120%フツーじゃない。
オッサンを10数人集めて、おかしなオヤジは誰?と聞けば
誰でも正解をたたき出すであろう完璧な逆イケメンの風貌


常に寝グセがルーティーンなので頭が縦長の日と横長の日がある。
メガネは茶色のレンズ。作業着以外の服装を見たことがない。
当然ヘビースモーカー。
前歯を含め相当数の永久歯が見当たらない。

そんなはずはないのだが、そうなのだ。

近づくと臭う。
すぐ靴を脱ぐ。
グチる。
休む。

会話の半分は聞き取れないから誰もがテキトーに流す。

親方には目の敵にされている。
毎日怒鳴られる。

言ったことをやらない上にすぐ言い訳をするからだ。

ガマンならないときはさすがに親方もケツを蹴り上げる。
するとこちらへきて親方のグチ。

「言いつけますよ」

というと

「るふぇ〜お!」

みたいな息を漏らす。

恐らくうるせーよ!と言いたいんだろうと察しはついていたのだが、
こちらも機嫌が悪いときはワザと何度か聞き返す。

そして聞き流す。

そんなコミュニケーションが自然と生まれるようなオッサンだ。


キモいなんてもんじゃない、本物のニヤつきフェイス


直接なにか被害を被ったことがあるワケではないのだが、
よく仕事終わりに、現場から会社へ戻る車に同乗してこられたのだ。
私が運転する軽トラに。

本当は他の人間に乗ってほしいのだが、
このヤロウが率先して乗ってきたりして。

いい迷惑であるが、むげに断るわけにもいかない。

ちなみに彼は、当時で推定40代後半。私は20代半ば。
一度親方の口から実年齢を聞かされたことがあったと思うが全く記憶にない

ただ、その齢で、しかも相当長く勤めているにも関わらず社員にはしていない
と言われたことは覚えている。
そういう男だ。

当然、車中でも運転手への気遣いなどできるはずもない
雨の日だろうがトンネルの中だろうが窓締めっきりで容赦なくニコチンを吐き出しまくる

こちらが運転席の窓を開けると怒り出す。
冬なら寒い!夏なら冷房が
!といった具合だ。

怒ったからといって、どうということはないのだが、
その倍くらいこちらがムカついて怒りたくなるのだ。

「煙いんだからしょうがないでしょ!」

「るふぇ〜おw」

ものすごいニヤついている。
キモいなんて可愛らしい次元じゃない。

本物だ。
本物のニヤつきなのだ

イヤらしさだけじゃない、積年の不衛生と無教養と不品行とあれもこれも
3次元空間に5Kより鮮明に映し出されるのだから。

怠惰のままに安逸をむさぼり尽くした男の数十年が車内に色濃く立ちこめてくる
窓なんて全開だ。

そのヤロウに向かって

「そっちも空けろよ!」

と言葉遣いなんてぶっちぎりで怒鳴りつけている自分がいる。


気が利かない、突っ込めない、故に社員にもなれない


礼節を重んじる私らしくないが、
そんなコミュニケーションが自然と生まれるようなオッサンなのだからしょうがない。

「ふぉ〜がれぇな」

とちょっとおどけた様子で窓を少しだけ開けやがる。

「しょ〜がねぇな」

と言いたいんだろうことは拝察させていただいているが
リアクションなどしてやるはずもない
相手は本物なのだ。

無言のまま今度はこちらがタバコをくわえることになる。

「お前が吸うのかよ!」

もちろんヤツにそんな気の利いた突っ込みができるはずもない。
だから、イヤがらせに窓を全部閉めてやる。

「閉めてんじゃねぇよ!」

叫ぶはずもない。

それができるなら社員くらいにはなっているだろう。
そうではなく、ヤツは「あ、自分も吸っていいんだ」と解釈する

だからまたタバコに火をつける。
当然、こちらは窓を全開にする。

そこではじめてリアクションをしてくるのだが、何を言っているのか意味不明・・・。
軽く一瞥しただけで放置してやる。

こんなことが仕事帰りの疲れた体のまま運転する私の横で何度も繰り返される
ヤツはいつも助手席でふんぞり返って座ってやがる。

靴を脱いで。
クサいクサい。
しかもそのまま寝たりする。

お分かりだろうか?
そう、このヤロウは免許を持っていないのだ

信じられます?
電線工事の仕事を本業としながら免許がないという事実を。

そりゃ社員はムリだろう。
イヤ、バイトでも厳しくないか?

再就職先の会社を辞めた理由を書くはずが・・・オッサンのせいで台無しだ。

つづきはまた!次回第15話で!


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