【PR】この記事には広告を含む場合があります。
突然ですが、あなたはペットを亡くした経験がありますか?
私は2度あります。
実家で飼っていた犬です。
最初の犬は雑種。その次はラブラドール。
どちらもメスでした。
とてもかわいかっただけに、最後の別れから10年以上経った今も新しい犬を飼えずにいます。
本記事では、死別することも含めたペットと飼い主の関係性についてまとめています。
▷この記事を書いている人◁
こんにちは!インタビューメディア「ひとびとのひび」編集長です。(@hitobito_A)
約15年にわたって、さまざまな現場の取材をしている「1人会社経営者」&「ライター」でもあります。
◆プロフィールの詳細は、ずっと下の方で紹介していますので、ぜひご一読いただけると有り難いです。
聞きたくない方、興味のない方は他の記事をお楽しみください。
体験談だけでなく、ペット数の推移や殺処分の状況をはじめ、客観的なデータや情報も取り上げていきます。
読んでいるうちに、今後のペットに対するあなたの考えや行動に大きな影響を与えてしまうかもしれませんが、ぜひ最後までお付き合いください。
個人的に2度、犬を亡くして感じたこと
①ほぼ確実にペットの方が自分より先に死ぬ
よほどの高齢者じゃない限り、そうなりますよね。
飼う時点で、その子の死まで受け入れることが運命づけられている。
ここでその是非を問うつもりはありません。
ただ、そうなることが分かっていて飼ったとしても悲しい現実はやってくる。
その意識が希薄だと、ペットロスを乗り越えることができなくなるかもしれない。
『自分は、次もまた同じ体験ができるだろうか?』と何度も考えました。
未だにはっきり分からず・・・それもあるのか、ペットを飼おうという気持ちにはあまりなりませんね。
②最後まで彼らは人間の言葉でしゃべってくれない
当たり前だろ、って思いますか?
でも結局、どんな飼い方をしても、
最後までペットたち自身がわが家に来たことをどう思っていたのか、確認する方法はありません。
実は、尻尾をふっていたのも、失禁していたのも、よだれをたらしていたのも、みんな人間の思い込みで全然違う意味だったのかも??
なんてことを考えてしまいました。
どんなにかわいがったとしてもホンネを聞いてあげることはできない、という現実を改めて感じたってことですね。
③犬を飼うのは、飼いたい人じゃなく、飼うことのできる人
『亡くなった後の処理まで含めて面倒をみること』『最後までペットのホンネを理解することはできないこと』。
それらを改めて考えたとき、
“犬を飼うべき人というのは『飼いたい人』じゃなく『飼える人』”
なのかもしれないと思ったんです。
超極端な例を挙げれば、ムツゴロウさんみたいに、広大な土地の中で好きに遊ばせ、常に世話する人がいて、エサを定時に与えられて、亡くなった後のお墓のことまでフォローできる人。
そんな環境を与えられる人。
まぁムツゴロウさんは言い過ぎですが、少なくともペットと暮らすうえで必要となる最低限のコトに対して360度の対応力を発揮できる人なのでは、と。
皆さんはどう思うでしょうか?
だから私は今もペットを飼えないでいるのかもしれません。
その是非はともかく。
ペットが好きなら知っておきたいワンにゃんデータ
ここで、ちょっとマメ知識タイム
一般社団法人 ペットフード協会の発表によると・・・
<平成30年(2018年)の犬・猫の飼育頭数>
犬:8,797頭
猫:9,778頭
猫の方が飼育されている数が多いんですね。
「ペットを飼いたいけど現在は飼っていない人」が飼うのをためらっている理由、というデータもあります。
<犬の場合>
1位:旅行など長期外出がしづらくなる
2位:別れがつらい
3位:集合住宅で禁止されている
4位:お金がかかる
5位:死ぬとかわいそう
<猫の場合>
1位:集合住宅で禁止されている
2位:旅行など長期外出がしづらくなる
3位:お金がかかる
4位:別れがつらい
5位:十分に世話ができない
なのだとか。
まぁ、確かに分かりますよね。
◇もっと詳しく知りたい!という方はこちらをチェック!
一般社団法人 ペットフード協会「2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査 結果」より
※参考PDF/https://petfood.or.jp/topics/img/191223.pdf
私が経験した犬とのお別れ、2つの具体例
<1匹目:雑種・メス/17年も長生きし大往生 >
最初の犬は、小学生の頃から社会人になるまで飼っていました。
最後は病気ではなく、老衰で寝たきりに。
そのため体毛がハゲて、床ズレがいくつもできてしまって痛々しかったです。
寝たきりになる前は、一時期、家を飛び出して徘徊してしまうこともありました。
それが、認知症のためなのか、飼い主に迷惑をかけない習性のようなものだったのか定かではありません。
寝たきりになってからはグッと元気がなくなり、食事もおぼつかなくなりました。
トイレもできないので、人間の赤ちゃん用のオムツで尻尾のあたりに穴を開けてはかせていました。
亡くなる前に動物病院で診ていただいた際は、『いつ息を引き取ってもおかしくない状況』とのことで、先生から安楽死の選択もすすめられていました。
その時は、『そんなかわいそうなことさせられない』と、家族みんなで拒否して帰りました。
『それでも、やはり見ていられないということでお願いに来る方は多いですから、もしそうなったらいつでもご連絡ください』と先生は言ってくれました。
その後、先生の言うとおり、見ているのが耐えられなくなり、結局は病院で安楽死の注射を打ってもらい、見送りました。
< 2匹目:ラブラドールレトリバー・メス/12年 >
実は、この犬は最期の姿を見せずに突然亡くなってしまいました。
実家の家の廊下にケージがあったのですが、そこは扉を閉めたら部屋からは見えない場所。
家には母しかおらず、居間で母がくつろいでいるときに、犬が珍しく叫ぶような鳴き声をあげたので気になって見に行ったら亡くなっていたのです。
亡くなる数年前に、ラブラドールにありがちな股関節の変形を治す手術をしたことがありましたが、それ以外はすくすくと育ってくれたので本当に不思議な最期でした。
最初の犬が亡くなって2年目くらいにペットショップで購入した犬でした。
(ペットショップなんていらない!などの議論はここでは避けます)
私は、前の犬以外は飼う気になれなかったので、飼うことに反対しました。
祖母も反対しました。
(私も姉も社会人となって忙しくなり、最初の犬も後半は祖母が面倒みるようになっていたからです。祖母からすれば、『お前たちに飼えるワケがない』と)
結局、“飼いたい派”に押し切られて飼うことになりました。
ところが、子犬の頃のラブラドールは、成犬後の姿からは想像もつかないほど小さくてかわいいので・・・イチコロでヤラれましたね。
亡くなったときは、母がすぐに近隣の霊園に連絡をし、そのまま車で運び、火葬してもらうことに。
私はすでに東京に出て暮らしており、母以外のみんなも仕事に出ていたため、誰も立ち会えませんでした。
こういった経験を経て、『この2匹の犬に幸せな人生を過ごさせてあげられたのだろうか?」と考えさせられたのです。
当然、後悔の念にかられることもたくさんありました。
それによって前述した
『ほぼ確実にペットの方が自分より先に死ぬ』
『最後まで彼らは人間の言葉でしゃべってくれない』
『犬を飼うのは、飼いたい人じゃなく、飼うことのできる人』
と思うに至ったってことです。
何度も言いますが、だからペットを飼えないとか、是非の話がしたいのではありません。
これらを、生前から意識しておくこと。
そして、死後についても冷静に対処できるように考えておくこと。
それが、ペットを飼ううえでとても重要だと気づかされたってことですね。
ペットが家で亡くなってしまったら、どうすれば良い?
ここで、またまたマメ知識タイム!
考えたくないでしょうが、でももし、あなたのペットが突然なくなってしまったら・・・適切に対応できる自信、ありますか?
万一のときのために、4つの選択肢をご紹介します。
✔️ 葬儀社への依頼:
引き取り、葬儀、移動火葬車や霊園の手配など、ペット対応の民間事業者に頼むという選択も。
人間同様のお別れを希望される方が選ぶパターンでしょうね。
対応・出張エリアや料金設定は業者によりさまざまですが、場合によってはあまりタチの良くない業者と出会っちゃうこともあるようですので、気になる方は今のうちからきちんと情報開示している近隣の業者からチェックしておくことが肝要ですね。
✔️ 霊園への依頼:
他人の土地へ勝手に投棄・埋葬するワケにはいきませんので、きちんと埋葬しつつ、個別に墓石を立てるほどのお金は・・・という場合はこのパターンですかね。
わが家は2回とも直接霊園に運び供養してもらいました。
✔️ 自治体への依頼:
自治体の清掃局、保健所など、それぞれの地域で対応策を用意しているところが多いのでお住まいの地域のHPなどで確認してみましょう。
ただし、自治体の場合、葬儀社や霊園とは違い、廃棄物として火葬・埋葬をしてくれるというだけですので、遺骨をもらったりすることはできないことが多いです。
そのため「ペットの亡骸を地域の燃えるゴミとして出すのはいかがなものか・・」という解釈をする例もあるようです。
なので、わが家のペットというよりは、外でどペットの遺骸を見つけた・・・といった際なら良いのかな、と。
体重制限や料金体系なども確認しておきましょう。
✔️ 動物病院へ相談:
お世話になっている、または近隣の動物病院に相談するパターンもありますよね。
ただ、良い葬儀社だから紹介してくれるというよりは、単純に知っているってだけのこともあるようです。
わが家の場合は、『この辺だと◎◎霊園が一番近くて、ペットの埋葬もしてくれるはずですよ』という先生の言葉で、両親が直接車で運んだという流れでした。
悲しみの中での辛い作業になってしまいますから、せめて万が一のときはどのようなところにお願いできるのか・・だけでも知識として備えておくことも大切ですね。
▶ペット葬儀社の例
「突然、お家でペットが亡くなってしまった」「家族が外出中なので一人で対応しなければならない」「深夜で自治体も病院も連絡できない」。。。
とにかく誰かに相談して決めたいというときは、無料相談できる先があると有り難いですよね。
「ペット葬儀110番」の場合、応募フォームから無料相談が可能です。
また、24時間365日、全国どこからでも電話で問い合わせできます。
<霊園を探したい場合はまず検索してみましょう>
▷メモリアルなび
▷ペット葬儀・霊園ネット
<自治体での対応例>
▷港区:『犬や猫などのペットが亡くなったとき』
▷中央区:『ペットが死亡したとき』
▷横浜市:『よくあるご質問』
ペット(犬・猫)を飼いたいなら知っておくべきワンにゃんデータ
<平成30年度 犬・猫の殺処分の状況>
犬:合計7,687頭
猫:合計30,757頭
※『譲渡することが適切ではない(治癒の見込みがない病気や攻撃性がある等)』、『愛玩動物、伴侶動物として家庭で飼養できる動物』のみの場合は、犬:6,840頭、猫:24,159頭。
<全国の犬・猫の殺処分数の推移>
ドイツのように動物保護施設からの譲渡を受けて里親としてペットを育てるという習慣が定着しているような、高い譲渡率を誇る国もあります。
日本でも『動物の愛護及び管理に関する法律』の度重なる改正などを受け、そうした活動は活発化してきています。
実際、上記の数字にあるとおり、ずいぶん改善されてきているんですね。
ですが、ペットを飼いたいと思ったら、やはり施設ではなくペットショップへ見に行く・・・という習慣はなかなか根強い印象があります。
コロナ渦でのペットとの付き合い方、どうしてますか?
環境省や厚労省のサイトを見る限り、海外では人からペットへ感染する事例が報告されているものの、現時点ではペットが人への重要な感染源になる証拠はないとされています。
とはいえ、ウイルスは変質するものですし、予防を徹底することにこしたことはありません。
ペットにふれたらきちんと手を洗い、過度な接触を避けるなどを心がけましょう。
▷こちらにも厚労省によるアドバイスが掲載されています。興味のある方はぜひご一読をおすすめします。
『動物を飼育する方向けQ&A』
ここで、3度目のマメ知識タイム!
そもそも、人間とペット・家畜の関係ってどうやって始まったの?
どのタイミングでオオカミから犬となって人間と共存するようになったかは現在も諸説あるようですね。
ただ家畜化されるようになったのは、今から約2万年前〜約4万年前の間に起こったとされる説も。
人間にとっては狩猟のパートナーを得るというメリット、犬にとってはエサにありつけるというメリットがお互いを結びつけたきっかけでは、とされています。
ちなみに、超余談ですが、ムツゴロウさんの相性で国民に親しまれる畑正憲さんのインタビュー記事によると、今後は犬の歴史についての執筆活動に注力したいといった主旨のコメントも見受けられました。
そんな楽しそうな本が出たら、ぜひ拝読させていただきたいですね。
▷こちらムツゴロウさんの意外で濃密で波瀾万丈な過去が詰まっていて読み応えハンパないっす
『GET NAVI WEB 御年84歳。波乱万丈すぎる鬼才「ムツゴロウさんの半生」を振り返る15000文字インタビュー』参照
これからはクローン技術についても、もっと身近なところで議論されるかも
韓国やアメリカでは、飼い主の方から愛犬や愛猫の生前の細胞を預かり、培養してクローンを顧客に提供するビジネスを想定した企業も出てきている現在。
そのための研究は日進月歩で世界を進化させていくのでしょう。
クローンについては、技術的、倫理的な問題だけでなく、動物の種類によって目的が別れるという事情から賛否の基準も変わってくるなど、さまざまな課題がみられます。
ただ、もし種苗の品種改良のように、病気に強く、味が良く、どこの土地でも安定して育つ、みたいなより良い方向に進化すべく舵が切られるとしたら、個人的にはクローンに明るい未来を期待したくもなっちゃいますよね。
まとめ&おまけ
いかがだったでしょうか?
ペットにとっての良い飼い主、人間とペットとの関係を考えてみたく、個人の体験も交えてお伝えしてきましたが、ここで提示したのは、ほんの1つの例にすぎません。
果たして私たちは、動物たちとどう向き合って、どう付き合っていくことが、お互いにとっての理想形なんでしょうか?
『ほぼ確実にペットの方が自分より先に死ぬ』
『最後まで彼らは人間の言葉でしゃべってくれない』
『犬を飼うのは、飼いたい人じゃなく、飼うことのできる人』
私の場合は、ペットを亡くしてしまってから考えるようになりましたが、できれば皆さんは、飼う前に、あるいは飼っている間に自分なりの答えにたどり着いてくれたらなぁと思います。
いっしょに時間を過ごせたことを、後悔ではなく、『ありがとう』と感謝する気持ちで満たせるように。
保護犬やその活動などについては、後日機会があれば調べて掲載してみたいと思います。
◆最後の最後に!
世界でたびたび報告される人間と動物が織りなす不思議な出来事・・・なぜこんなことが起きるのか、誰か説明してくれよ!ってニュースをいくつかご紹介しておきます!
▷CNNニュースサイト
『“クマが一緒にいてくれた”行方不明の男児を森で発見』
『忠犬、毒ヘビに噛まれながら7歳女児守る』
『猫が猛犬に体当たり、飼い主の子ども救う』
最後までご覧いただきありがとうございました!
今回の記事掲載にあたって参照した本も面白いので紹介しておきます
▷『サイボーグ化する動物たち/エミリー・アンテス著』
遺伝子組み換え、クローン、サイボーグ・・・人間とテクノロジーが塗りかえてきた動物たちとの歴史と未来。
人間社会のために、食肉確保のために、より愛らしく従順なペットのために・・進化しつづけるテクノロジーによって我々人類は動物たちとどのような関係を築いていくことになるのか。
さまざまな分野における可能性を紐解いています。
※2020年5月現在、電子書籍では探せませんでした。
金額的には新刊で2,750円と安くはないですが、動物たちとバイオテクノロジーの現状を知るには十分な読み応えがあります。
▷『 感染症の世界史 /石 弘之著』
人類の歴史は、感染症との闘いと克服の歴史でもある。
同時に、その人間の生命を脅かしてきた病原物質である細菌やウイルスは、さまざまな動物たちによって媒介されてきたことも事実。
特に、人間が家畜とともに生活をするようになってからその傾向は顕著となり、交通インフラや都市化の拡充によってパンデミックさえ引き起こすほどに。
もはや世界規模の健康リスクとなった感染症の現在、過去、未来を示す名著だ。
▷紙の本も電子書籍も両方買える便利な本屋さん。
▷DMMならではの在庫量はさすが。見つからないストレスって結構大きいですからね。
▷幅広いジャンルに対応しているのが魅力のひかりTVブック
コメントはこちら
コメントを投稿するにはログインしてください。