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病院のベッドもままならないコロナ感染禍の今。24歳の事故で人生を変えた人の作品にこれからの自分を思う

病院のベッドもままならないコロナ感染禍の今。24歳の事故で人生を変えた人の作品にこれからの自分を思う

こんにちは!
コピーライター&デザイン事務所経営者、
メインサイト「ひとびとのひび」編集長のブログです。

いろんな人たちの生活スタイルや働き方をインタビューしまくっている私が、さらに自分の手と足で見たり調べたりした実体験をもとに発信しています。


星野富弘さんをご存知だろうか?

詩画作家でありエッセイストとしても活躍されている方です。

ですが、そのすべての作品は、筆やペンを口にくわえて書かれています
過去の事故がきっかけで頸椎を損傷したため首から下を動かせないからです。


今回ご紹介する作品:
「ありがとう私のいのち/星野富弘作」

病院のベッドで天井を見上げる日々から、動かない体で字を書き、絵を描くように



若い頃から運動が得意で、外で遊ぶのが大好き。

その気性から陸上や器械体操などに熱中し、大学を卒業後、中学校の体育教師に


その数ヶ月後、クラブ活動の模範演技で空中回転をした際に事故を起こし、頚髄を損傷

以来、首から下を動かせない体となり、病院のベッドで絶望の淵に


しかし、ある人へメッセージを送りたいという思いから、ペンを口にくわえて文字を書くことに挑戦するようになり、やがて絵を描き、詩画という作風へつながっていく。

星野富弘氏のことを知らずに、作品と出会い、人生と出会う


もう10年ちかく前に手に取った一冊

まったく氏のことを知らずにレジに並び、事務所でページをめくった。

そして、ページをめくるごとに言葉を失っていく


本書は詩画集であり、エッセイであるけれど、同時に自伝であり、独白と対話という矛盾したような投げかけをはらんでいる


写真は夜の室内で片手撮りしたものなのでご愛嬌、本書掲載の作品の一部です。

強くなれたと思っていたら弱さを知っただけだった24年間の経験


氏は1946年生まれ。

2010年現在74歳と思われますが、事故に見舞われたのは24歳の時。

教員となって数ヶ月後のことでした。


文字を書き始めたその当時の記録も掲載されています

長い入院生活の中で天井を見上げながら過去を述懐する描写の中に、釘付けにされた一節がありました。

常に自らを追い込み、強くなろうと積み重ねてきた24年間の経験を振り返り、こう続きます。


「・・・私が強くなろうと思ってやったいろんなことは、その時私を強くしてくれていたのではなく、弱さを、いつだって自分の弱さを思い知らしていたのではなかったか。私はその弱さを自分で認めることが恐くて、無理に、強くなったと自分にごまかして言いきかしてきたのではなかったか・・・」

「・・・自分の弱さを包みかくす何ものもなくなってしまった今、体を動かせなくなって、弱さから逃げ出すことのできなくなってしまった今、言葉によって自分をとりつくろうことのできなくなった今、もしかしたら、私はほんとうの自分の姿にもどったのではないだろうか・・・」

詩画集でありエッセイ。同時に宝物でありバイブル。そんな幸せな出会い


国内外で数々の展覧会を開催し、現在も創作と詩画展を精力的に行っており、会場に電動車椅子で登場されることも


ここまでなるべく淡々と紹介してきたつもりですが、改めて本書を読み返してみて、初めてページをめくった頃とは違った感情がわいてくるのを感じました。

自分の過去と生に対しての視点の変化を感じるのかも知れません。

24歳以前と以後の氏の、文字通り人生のページにふれられることが本書の最大の魅力


詩画集であり、エッセイであるが、私には宝物でありバイブルです。

そんな一冊と出会える機会と幸運は、人生にそう多くはない
そう思いませんか?


できれば、電子書籍より印刷された作品を手にしてもらえると嬉しいですね

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