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テレワークおすすめ作品。コロナや経済に命を脅かされる今見るドラマ・なぜ君は絶望と闘えたのか

テレワークおすすめ作品。コロナや経済に命を脅かされる今見るドラマ・なぜ君は絶望と闘えたのか

こんにちは!ひとびとのひび編集長っス。
メインサイト「ひとびとのひび」の編集長個人ブログです。

いろんな人たちの生活スタイルや働き方をインタビューしまくっている私が、さらに自分の手と足で見たり調べたりした実体験をもとに発信しています。


今回ご紹介する作品:
「なぜ君は絶望と闘えたのか/監督:石橋冠 原作:門田隆将 主演:江口洋介」

なぜ君は絶望と闘えたのか/ワンシーン

光市母子殺害事件
・・・あの日、なにがあったのか。

そしてそれ以上に、あの日から彼はどう生きたのか・・・を通じて、我々が知るべき、考えるべきことを突きつけられる、示唆に富んだ作品だ。

✔️ ノンフィクションに近いフィクション。過去の事件のリアルを映像化


門田隆将氏の著書『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』を原作とするテレビドラマ。

1999年、山口県光市で起きた母子殺害事件を題材にフィクションとして描かれている。

ドラマながら前・後編に分かれた厚みのある脚本だ。


ある日突然、妻と娘をあまりにも卑劣・凶悪な事件で亡くしてしまった本村洋氏のその後の人生を、原作を元に丁寧に映像化している。

事件については誰もが知るところだろう。

しかし彼がどれほどのものと闘ってきたのかは知られていない

その部分こそが本作の主題だ。

✔️ 取材を通じて記者との信頼関係を深め実名手記の執筆へ


作中では本村さん役は町田という名前で眞島秀和氏が演じている。

そして、彼への取材を通じて親交を深め、信頼関係を築いていく週刊誌記者・北川に江口洋介、彼の部下の記者・山下にミムラというキャスティング。


被害者である町田は、警察の取り調べでも犯人の名前以外なにも教えられていないまま最初の公判にのぞむ。

事件当初から少年法という大きな壁が立ちはだかったのだ。

公判後にはじめて町田と記者北川は顔を合わせインタビューを敢行する。
その中で被害者である町田は

「犯人がもし少年法に守られ死刑にならなければ僕がアイツを絶対に殺す」

とまで言い切る。


そして、奥様の遺体を抱きしめてあげられなかった自分を罪深いとして責めつづける。

そんな彼に、記者北川は取材記事ではなく、本人の言葉として世間に発するべく誌面上での実名手記の執筆を提案する。

そのあたりから本作ははじまっていく。

✔️ 少年法、司法、人権、報道の現実。被害者遺族が闘うものの大きさと矛盾


彼はその後、少年法だけでなく、この国の歪んだ司法や判例、マスコミ、世論、さまざまなものと360度にわたって闘わなければならないこととなる。

その姿を描く本作は、被害者遺族の実態や警察捜査・司法の現実、裁判官の職責、実名報道と人権・プライバシー、そして愛する家族を失った人間の、その人間にしか分からない絶望と闇、無念・・・

それらにスポットを当てることで、日常に暮らす我々の目に見えない世界を浮き上がらせ、映し出す。


その中でまた、ほんのわずかな隙間や瞬間のひとつひとつに、被害者となった町田が光を感じ、見出していく心の機微も描き出している

✔️ 俳優陣の顔ぶれの豪華さとインパクト。時々、救命病棟の進藤先生も?


主演だけでなく、脇を固める役者たちの顔ぶれも豪華。

記者北川・江口洋介の上司に高橋克美、元恋人役に木村多江、学生時代の友人に小澤征爾、被害者・町田の上司に佐藤B作、担当刑事に西岡琢磨、敵対する弁護団には益岡徹や田中実などなど・・。

他にも、ほんのわずかな登場シーンにインパクトを残す面々が後を絶たない


個人的に見所だったのが、江口洋介と木村多江のツーショット。

あのフジテレビの人気シリーズ「救命病棟24時」では、天才救命医・進藤先生と敏腕ナース・山城さんという、全く異質な関係性だったことを思い出し、緊張感のある作中にふと、ぶっきらぼう極まりない進藤先生の似つかわしくないキャラが見え隠れしてしまった。

という、どうでもいい余談もはさみつつ。

✔️ 被害者や遺族と加害者の知られざる実態。それでも信念を貫き進み続けられたのはなぜか


話を元に戻そう。

この事件における犯罪少年が、仮に「無期懲役」だった場合、恐らく10年ほどで社会復帰する可能性があり、事件当時18歳だったことを考えると28歳で出所してくることになる。

2人の人間の命を奪っておきながら。


そして人権・プライバシー保護の名の下に実名の報道さえ抑えられる

一方で、被害者遺族は被害者の写真や経歴に至るまで暴かれ、マスコミの集中砲火を浴び、世間の目に常に晒される

絶えきれず退職願を提出した町田に、上司である佐藤B作がぶつけた言葉が響いた。

「労働も納税もしない人間が社会に訴えてもそれは負け犬の遠吠えだ。君は社会人たりなさい。君がここにいる限り我々は君を守ることができるんだ!」


法廷には被害者の遺影さえ持ち込むことができない。
加害者の医療費は国が負担し、被害者遺族には一切支払われない・・・

それでも死刑を求め最高裁まで多難の道を進みつづける町田(本村洋氏)の闘いの足跡に迫る本作。

まさしく「なぜ君は絶望と闘えたのか」というタイトルの全てを突きつけられる。


語りすぎたかもしれないが、ここまで読んだあなたは自分の目で見てみるべきだ。


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