ひとびとのひび 〜いろんなまち いろんなしごと いろんなひと。な、日々。〜

『街で発見!』東京で一番広いまちには、東京の水が貯まっていた。[西多摩郡奥多摩町]

奥多摩湖は小河内貯水池というダムでもあるのだ

奥多摩の湖といえば、そう奥多摩湖。その名からは観光地のイメージしか湧いてこない。青梅線の青梅の駅から乗り換えるか車で行くか・・・ってとこだろうか。
ちなみに手元のNAVITIMEアプリで軽くチェックしてみると新宿から青梅までがザックリ1時間。青梅から奥多摩までがJR青梅線で35分程度。怒られるかもしれませんが、「そんなに近いんだ」と思ってしまいました。

正しい所在は、東京都西多摩郡奥多摩町。ここは東京で一番広い街ながら、人口は5120人(令和元年8月1日現在)という事実にも驚くが、何より奥多摩湖の正式名称が小河内貯水池というダムだということをご存知だろうか。

美しく、大きな東京の湖は都民のライフライン

以前に投稿した記事で少し触れた玉川上水は、青梅のちょい手前の羽村から多摩川の水を取水していたワケですから、やはり多摩川の水は私たちの生活に欠かせない水源ってことですね。
実際、東京都の水源の約20%を占めているといいます。(現在の東京都の水源量は80%近くが利根川水系)※その辺はまるごと東京都水道局のサイトを参考にしています。

ここには「小河内ダム展望塔」という建物があり、ダムを一望できる展望室やらダムのジオラマなんかが展示してあるフロアもあるそうです。
まぁそれにしても写真で見ると奥多摩湖はデカい。ここが干上がることなんてあるのだろうかと思ってしまいます。そして何より美しい。

雨のち森、のち川、そして水道施設を経て家庭へ

ちなみにウィキペディアによると、多摩川上流域に広がる森林を水道水源林として1901年(明治34年)から東京都が管理しているようです。その広さ、なんと24000ha。全然ピンときません。これは東京都全面積の1/10の大きさに相当するのだとか。

ちょっと水道局の宣伝のようになっていますが、そもそも水源林というのはまさに水源となる森林のことですよね。森林に降った雨水が長い長い年月をかけて地下水となり、川に流れ出ていくわけですから森林の整備は不可欠、ということはなんとなく知っています。

また、雨水は森林の土に染みこんでいく過程で土壌の中のミネラル分が溶け出したり、水の汚れが落ちていったりしておいしくキレイになっていきます。水源の確保という意味だけでなく、水質を清浄するためにも森林の整備は大切なんですね。

実は以前、森林のかん養活動を行っている方が書かれた本を読んだり、その方からお話しを伺う機会があったりして現在の日本の森林の荒廃、獣害の拡大という問題について見聞きしたりしました。
ということで、改めて森林の整備について記事を投稿してみようかと思います。

では。

コメントはこちら

Return Top